キャンプで薪ストーブ。検証編2

F-15

2014年02月22日 07:48

前回は煙突の熱がタープの生地に及ぼす影響度合いを検証しましたが、今回はタープを支えとして設置している煙突の組み上げについて検証してみることにしました。



薪ストーブの煙突の支えになっているスクリーンタープは今回のキャンプ期間中強風で揺らされ続け、ドキドキの薪スト運用でしたが、良い経験となりました。

今回の薪ストーブの設置場所はテント寄りです。
地面との薪ストーブ底面の距離を取るために追加した足は伸ばした状態で設置しています。

その足に対してそれぞれペグを打ち込んでいますので4本のペグが本体をしっかり固定してくれます。
簡単にひっくり返ることはありません。
煙突の支えは本体から2つ目のエビ管(写真の赤丸の管)の接続部に付けていますが、本体の足と同様に支えの足をペグで2か所を固定しています。
6本のペグで薪ストーブを固定するのが私の定番な設置方法です。



今回は風が強く、タープがゆさゆさと揺れる2日間でした。
煙突はタープで支えていますので、タープの揺れはそのまま直接煙突に伝わります。
今回の風では30度程度(しっかり計ったわけではありませんが設置軸に対して15度程度)振られていたように思います。
本体から二つ目のエビ管(写真の赤丸の管)を頂点とした円錐状の空間が煙突の振れる範囲となります。

本体や本体から最初にあるエビ管はまったく動かず、2つ目のエビ管(写真の赤丸の管)が横軸方向に回ったり、蛇腹部分が開いたり閉じたりといった形でタープの揺れの影響を受けていました。

煙突が抜けるのが怖く、定期的には緩みや抜けを確認していましたが、1~2時間程度では目に見える緩みは発生していませんでした。
テントを空ける時も15分おきぐらいに様子を見に戻りましたが、かなり揺らされても短時間で緩みが出る事はありませんでした。

就寝時間を迎えましたが、念のために薪を燃やし尽くし、火を落としてから就寝しました。
就寝したのは23時頃です。
夜通し風は吹き続けていましたが、その時は来ました。
朝方5時頃にガシャンっと大きな崩れ落ちる音がしました。
揺られ続けた煙突が抜け落ちた音です。



(これは抜け落ちた煙突をバラして一か所にまとめた後のものです。)

外れたのはやはり2つ目のエビ管(写真の赤丸の管)の接続部でした。

一番動いていた箇所です。
横軸方向にも回り続けていましたし、蛇腹の曲がり方向にも動き続けていましたので、負担が集中する場所です。
本体はまったく動いておらずペグで固定した効果は十分にあったと思います。

検証結果ですが、「台風クラスの強風に約6時間揺られ続けたら煙突は脱落する」と言えます。
30度程度煙突が揺られる程度の強風で6時間耐えられるのであれば、それはもう合格点を付けて良いかと思っています。
心配な時は深夜にトイレに起きた時にでも緩みチェックしてはめ込めば無事に朝を迎えられるでしょう。



(写真は煙突脱落時に吹き飛んだと思われる煙突ヘッド部)

そもそも台風並みの強風の時は煙突内の空気の流れが逆流しますので就寝中は使わないのが良さそうです。
今回の強風キャンプは大変でしたが、今後の資となる経験ができました。
参考になる方はほとんど居なさそうですが、誰かの参考になることを期して記しておきます。

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